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英語モノグラフへの途

外出が心地よくなる初夏の三田で,若手歴史家たちの熱気を帯びた催しに参加しました。

若手歴史家ワークショップ:博論から英語モノグラフへ

日時:2016年5月22日(日)17:30-20:00
会場:慶應大学三田キャンパス大学院棟348教室(4階)

スピーカー

企画(お名前のリンク先はいずれもresearchmap):

とくに人文系の学問で,ファースト・モノグラフの刊行は若手研究者のキャリアを左右する要です。このブログでも以前,The Chronicleを例に記事を示したことがあります。

出版社側の一般的な応対は,ある程度,よく言われる通りの向きがあるものの,著者一人一人ごとに出版に至るエピソードは多様で,一つとして同じものはない。そして一度や二度の「挫折」とて決して出版の道が閉ざされることを意味するわけではない。その感を強くしました。

一緒に出かけた参加者の一人は著者むけサービスに注目していました。とくに自身の原稿(博士論文)を出版したいという著者の場合,原稿や企画書の送り方等について詳しくガイドしている点を新鮮に感じたようです。
本だけでなく,学術誌を扱う国際的な版元では,それが一般的です。ここの例で言うと,author resource centre と呼ばれるコーナーで,投稿規定のほか,出版倫理・抜刷・他媒体への転載に至るまで諸手続にまつわる疑問点をサポートしています。ずいぶん項目が多い,という印象を持たれる方も少なくないかもしれません。著者が自分で動かなければ事は進まない一方,自ら行動することで,世界的に影響力あるメディアに自身の研究成果を載せられる可能性を示しています(だからこそ動き方のノウハウを共有し合うこのWSが企画されるのでしょう)。また,サイトの設計が見た目のみならず出版までの手続そのものの設計に反映していると理解できれば,長じて,オープンアクセスの興隆もごく当然の潮流と受け止めることができます。

著者むけサービスは,ウェブサイト全体で見ると,下側の一見目立たないところに位置し,どんな人が出版社に問い合わせ用件を持つのか(図書館員・書店・プレス・引用参照),個別具体的なニーズに合わせてサイトの構造を(そして組織自体を)つくっていると言えます。

WSの模様はfacebookページで見られますが,参加者は予想以上に多く,高い反響も寄せられたようです。次回への期待が高まります。

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1件のコメント

  1. itaru.saito より:

    主催者によるアンケート結果と開催報告。https://politicaleconomyseminar.wordpress.com/2016/06/19/%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%97%e5%a0%b1%e5%91%8a%e3%80%80how-to-get-published/

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